お皿はこだわるとキリがない。
だから、食卓で使う器は全て和食器で揃えてしまった。
漆の器やガラスのグラスに似合う磁器で普段使いができるものを選んでいるうちに、食器棚には「たち吉」だけが残ってしまった。
特に小皿は結婚当時から「たち吉」を使っている。
普段使いだから数枚割れてしまったけれど、そのたびに「たち吉」で買い足した。
普段使いにも、特別な日の祝い膳にも
テーブルデコレーション次第で、この小皿は七変化する。
我が家の正月は、普段使いのお皿もほんの少しだけおめかしする。
大皿はヴィンテージのたち吉。
大皿の上に小皿、小皿に金色の和紙を置いて漆の盃、
そして水引の鶴。(奥の水引は亀)
和柄でこそ引き立つ「ハレ」の祝い膳は、眺めているだけで特別感が味わえる。
食卓の器は、重なり合い、惹きたて合ってこそ美しいもの。
普段使いの器こそ、目と心を磨いて選びたい。