レトロ玉手箱

昭和な家のレトロな道具たち

ひとりご飯は伊賀の小さな土鍋で 長谷園の白丸

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撮影や取材のない日は、家で原稿を書いてばかり。
ひとりで済ませる昼食は、お腹にたまればそれでいいので、朝夕の残り物で済ませることも多かった。

そんな日々にも満足していたのだけど、ある日、残り物を食べるだけの人生に物足りなさを覚えるようになった。
人生も中盤。
こどもたちは成長したし、こどもや夫の好きなご飯を作るだけじゃなくて、そろそろ自分のためだけのご飯作りにも時間をかけてもいいのではないだろうか。

新型コロナウイルスの流行も、そんな気持ちに拍車をかけた。
人生は短い。
温かく美味しいご飯を食べて、お腹だけでなく目も心も満たしたい。

そこで、ひとり用のご飯(半合分)が炊ける土鍋を買ったのです。
私が選んだのは伊賀の土鍋で有名な長谷園の白丸です。

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容量は800㎖
半合(0.5合)から1合までのご飯も炊けるサイズなので、ひとり炊飯にピッタリです。

長谷園の土鍋といえば「かまどさん」という炊飯土鍋が有名で、サイズも1合炊きから揃っているので、どちらにしようか迷ってしまった。

かまどさんは黒くて丸い土鍋。
使ううちについてしまう黒ずみや汚れも目立たなくて良さそうなのだけど、黒い土鍋は我が家の暗い台所をさらに暗くしてしまう。

悩んだ挙句、白くてポッテリと丸い形に惹かれて白丸を選びました。(黒丸もあります)

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ちょうど在庫が無かったため、ネットで注文して手元に届くまで2か月ほど。
待っている間は「自分のために長谷園の土鍋(若干お高い)を買うなんて贅沢すぎたかな」なんて後悔したり、美味しいご飯を作る楽しみにワクワクしたり。

そして届いた土鍋を見たとき、あまりの可愛らしさに嬉しくなりました。

私は昔、長谷園の土鍋を使っていたから、この土鍋で炊くご飯の美味しさは経験済。
長谷園の土鍋はとても厚くて重いので扱いが大変でしたが、このサイズなら手軽に調理に使えそう。

まずは、使い初めの「目止め」をします。

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長谷園の土鍋は、自己流の目止めをしてはいけません。必ず同封の説明書に従って「目止め」をします。
土鍋が厚いため、なかなか沸騰しないのが長谷園の特徴。しかし一度沸騰するとブワブワっとおかゆがあふれ出てくるので、火にかけている間は土鍋から目を離さないようにするのがポイントです。
(使い慣れれば、コントロールできるようになります。) 

 

【基本のご飯の炊き方】
米半合を研いだら、ボウルに水100ccと米を入れ30分ほど浸ける
土鍋に水と米を移して、中弱火にかける
勢いよく湯気が上がりだしたら弱火で約2分加熱
火を止めて20分ほど蒸らすと出来上がりです

 

 

私は普段は炊き込みご飯にしたり、美味しい出汁でおかゆを炊いたりしています。

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小豆ご飯やさつま芋とベーコンの炊き込みご飯は絶品。
暮らしの幸福度が格段に上がったので、お昼ご飯って大事です。

この他にも豆を煮たり、ストーブの上でリンゴを煮たり。
この小さな土鍋をいつもコトコトと火にかけているんですよ。
重すぎないサイズは使いやすいですね。
( *´艸`)もう、手放せない。

この土鍋を使うときの注意点

鍋敷き

厚みのある土鍋で、保温というよりも「蓄熱効果」に優れています。
とても熱くなるので鍋敷は可燃性ではないものを選んでください。
藁や麻で編まれたもの、木製の鍋敷きは火からおろした土鍋をすぐに載せると焦げます。
私は鍋敷きを焦がした経験があるので、今回は抜かりなく鋳物の鍋敷きを準備しました。

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ミニ五徳

この土鍋は丸いデザインで底のサイズが小さいため、一般的なガスコンロの五徳にはうまく載らないことがあります。
五徳に乗らない場合は、補助用のミニ五徳が必要になります。

我が家はアマゾンで買いました。
土鍋が大変熱くなるので、ミニ五徳は丈夫なものを選んでください。
(ミニ五徳は土鍋と火に挟まれるので、鋳物素材の丈夫なものが安心です)

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道具を使い込む楽しみ

ひとりご飯用として選んだ白丸は、使い込んでいくうちに吹きこぼしたり焦げがついたり。
土鍋にかけた時間の分だけ、少しずつ飴色の味わいを増していきます。
そんな風合いを眺めるのも道具を使っていく楽しみの一つ。

 

手に馴染み、暮らしに馴染み、私の人生の一部になるまで
大切に使っていきたいと思う。

  

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