作業テーブルの前が壁なので、いつも壁に向かって黙々と仕事をしている。
それがなんだかおかしくて、アンティークのミラーを掛けたのは3年前のこと。
ミラーを掛けた瞬間に、壁の向こう側へ視界が抜けていくように感じて
鏡の持つ不思議な力に驚きました。
初めて仕事でアンティークミラーを扱ったときは
「スポット(シミ)や錆の入った古臭い鏡なんて飾ってどうするんだろう」と思ったこともあったけど、実際に飾ってみるとその魅力は深い。
鏡の向こうの世界に視界が広がるから閉塞感を感じなくなったし
冬場は暗い作業部屋でも、照明が鏡に映り込んで明るく過ごせている。
映り込んでいる照明についてはこちらを併せてご覧ください。
フレームに入っていない鏡はフチが装飾的にカットされているので、カッティングミラー・エッジングミラーとも呼ばれている。
カットされたエッジは、正面とは異なる角度から光を取り込んで、ミラーを光で縁取るように煌めきます。
だから照明や外からの光を、よりドラマチックに演出できるのです。
特に古い鏡は今のものよりも鏡面がぶ厚いから、広幅の大胆なカッティングをほどこすことができ、それもアンティークミラーの魅力のひとつ。
美しいカッティングミラーがあれば、暮らしの風景はもっと素敵になる。
小さなサイズ・大きなサイズ、ご自分のスタイルに合わせて選びたい。