レトロ玉手箱

昭和な家のレトロな道具たち

可憐なカップ&ソーサ ノリタケ

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自分では絶対に選ばないであろうこの可愛らしいカップ&ソーサを、私はとても大切にしている。

結婚するときに、伯母から母へ、母から私へと受け継いだティーカップのセット。
ブルーのコスモスが可憐で
古いものだけど、決して古びない上品な佇まいがいい。

誕生日やお祝い事の特別な日にだけ使うんだけど、薄い薄い磁器は洗うだけで割れてしまいそうな気がして緊張する。

それもそのはず
これは、私には普段使いできないノリタケティーセットなのだから。

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ノリタケはバッグスタンプで年代がわかる。

これはゴールドの月桂樹とリボン、そしてNの頭文字なので1953年以降のもの。
独特のレトロさが滲む昭和のデザインは、和洋どちらのテーブルにも似合うから不思議。

この、日本が生んだ極上の磁器は
棚に並んでいるだけで心を満たしてくれるのだからたまらない。
「大人の上質」は特別な日に楽しみたい。

もし私が自分のために選ぶなら
ノリタケと同じくミッドセンチュリーを生き抜いた、アデリア60のカップ&ソーサ。
滴るような琥珀色は大人の贅沢そのもの。