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一生大切にしたい極上ガラスペン ノスタルジックな魅力にウットリなのです。

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こちらは私のガラスペン

ガラスペンをご存知でしょうか。
ペン先からペン軸まですべてガラスで作られた美しいペンのこと。
文房具好き、絵を描いたりカリグラフィーをされている方ならご存知の方も多いと思いますが、私が手に入れた14年前は今ほど有名でもなく、知る人ぞ知る文房具でした。

 

私のガラスペンは、ひねりのはいったガラスの文様が水の流れのようで大変に涼し気です。日本製で佐瀬勇氏のガラスペンです。ペン置きもついています。

文房具の域を超えてもはや美術品といっても過言でない。(*´▽`*)

今日は、この美しいガラスペンについてご紹介していこうと思います。

 

 一生大切にしたい極上ガラスペン ノスタルジックな魅力にウットリなのです。

 目次

ガラスペンの魅力 ・特徴

ガラスペンは8本程度の溝があるガラス棒を使い、書きやすさを追求したペン先を手作業で作っています。

ペン先に溝が多いのは液体の毛細管現象を利用してインクを吸い上げるからです。
つまり、このガラスペンのペン先をインクに浸すと、インクがガラスペンに吸い上げられるんですね。

ウィキペディアによるとハガキ一枚分は余裕で書くことができるそうです。
私はハガキを書かないので本当かどうか知りませんけど、インクタンクの無いペンとしては、非常に優秀なのは確かです。

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日本のガラスペンの歴史

ガラスペンの歴史については検索すれば似たようなことがそこら中に書いてあります。私が佐瀬工業所(後述)で14年前にガラスペンを買った時についていた説明の紙と全く同じ文章・内容なので、でどころは佐瀬工業所だと思います。言ってみればガラスペンの歴史=佐瀬工業所の歴史なので。

もともとガラスペンは日本で生まれました。明治35年に東京の風鈴職人の佐々木定次郎氏によって開発されたと言われています。
のち、佐瀬米蔵の妻(えんさん)が定次郎さんに弟子入りし、明治45年に東京台東区で「カネモ印」として独立、現在は佐瀬工業所となっています。

明治から昭和までは竹軸・セル軸が主流だったものの、平成元年にペン先から軸まですべてがガラス製の、非常に美しい一体型ガラスペンが開発されました。

現在ガラスペンといえばこの一体型ガラスペンが主流です。
このガラスペンはイタリアのガラス工芸にも取り入れられ、現在はイタリア製のガラスペンも日本で人気があり輸入されています。

 

ガラスペン職人 佐瀬勇氏

日本製のガラスペンとしては、佐瀬工業所の佐瀬勇氏(二代目)が有名です。
8本の溝があるガラス棒を均等にひねり、水の流れのように美しい独特のねじり文様のスタイルを作り上げました。

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私の持っているガラスペンも佐瀬氏製作によるガラスペンですので、佐瀬氏特有の流れるように流麗な文様がみられます。
これは1本1本丁寧に手作業で作成されています。 

ガラスペンの使い方と注意点

ガラスペンはインクを使用します。
その際に、ペン先をインクボトルの底にぶつけない様に気を付けてください。

できればペン先を保護するためにインク瓶の底にスポンジを入れて使用するのがお薦めです。

繊細なガラスペンは、ペン先が割れてしまうと使用できなくなるので注意が必要です。

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ガラスペンは使い終わったら必ず水洗いしてください。 
というのも、ペンをティッシュで拭くだけではペンに乾いたインクがこびりついてしまいます。
乾いたインクがこびりつくことにより、ガラスペンの使い心地が悪くなったり、描く線の太さが変わったり、インクの吸い上げが悪くなるのです。

日本でも佐瀬工業所以外にガラスペンを製作している工房はありますが、断然お薦めは佐瀬工業所。

他にもイタリアからお値段も手ごろで美しいガラスペンが輸入されているので、プレゼントに・ご自分用にと選ぶのも楽しいものです。 

 

クラシカルなガラスペンは一本持っているだけで卓上の風景が変わります。
アンティーク雑貨とも相性が良くインテリア性も抜群。デスクに置いてあるだけで絵になる美しいペンなのでアンティーク好きな方にもお薦めです。

 

 

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