バラ苗を買うのは、このバラを最後にしよう。そう決めて購入したバラ苗が、この「ドクトールマサド」。
フランス種苗家ドミニク・マサドが生んだ、美しいブランドローズである。
なにしろバラ苗は高い。(特にブランドローズ)
高いくせに、虫に弱い。(特にイングリッシュローズ)
ブランドローズの中でも有名なイングリッシュローズは、自生植物や虫の少ないイギリスの気候に合わせて作られているせいか、日本で育てるとなると気難しい。
虫も雨も多い緑豊かな田舎では1、2年で元気がなくなるし、酷暑の夏と極寒の冬にも耐えられなくて3年目の春には枯れてしまう。
このフランスのバラも、たぶん虫に弱くてすぐに枯れてしまうのだろう。
そんな風に思っていたら驚いた。
とにかく丈夫。(/ω\)スゲー
枝は太く葉は大きくトゲは少なめ。
そして繊細に見える花弁にいたっては、雨にあたろうが強い直射日光に当たろうが色褪せることなく鮮やか。
花形は整ったクォーターロゼット。
色は「赤」に分類されるのだけど、いざ咲いてみると真っ赤というよりはとても濃いピンクです。
このバラは花びらの裏が白いのが特徴で、あまりのオシャレさに目が離せなくなるね。
ひと枝飾るだけでこのボリューム。
蕾は大輪の房咲きになるから、株が若いうちは蕾をいくつか摘まないと株に負担がかかるかもしれない。
大株に育てて、花をたくさん咲かせたら見事だろうなぁ。
花は整った花形のままゆっくりと咲き進むので、長く楽しめる。
しかも水持ちが良いから切り花にしても大丈夫。
白いバラと組み合わせると「ドクトールマサド」のゴージャス感が際立ちます。
※画像の白いバラは「レントラー」「ボレロ」アプリコット色のバラは「真宙(まそら)」
香りは強香と言われているけれど、ティー香なので軽く感じます。
この花には、バラのベテランさえも夢中にさせる魅力がある。
エスプリ香る魅惑のフランスローズ。
強いローズ香を楽しむなら「ボレロ」が断トツ。
フランスのバラで有名なのはピエールドロンサール。バラの殿堂です。